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柳橋物語

劇団前進座公演

2018年9月22日(土)鳴門市民劇場例会


柳橋物語

「まっているわ」そのひと言が
おせんの一生をきめた

生きることのきびしさと
愛することのかなしさと――
江戸・下町を舞台にひたむきに生きる若者たちを
詩情豊かに謳いあげる。

山本周五郎の珠玉の作品

待望の再演!!


イラスト

概要

庶民の生きるための苦しみも悲しみも、喜びも楽しさも、すべてがここにある

苛酷な運命と愛の悲劇に耐えて、人間の真実を貫き、
愛 をまっとうした江戸庶民の恋と人情を描いた
山本周五郎の名作が今、よみがえります。

公演ちらしより


あらすじ

舞台写真

 江戸茅町(かやちょう)にある杉田屋の大工・幸太と庄吉は、どちらも 腕も良く人柄もいい。研ぎ職人の源六の孫娘・おせんは、どちらにも近しさと親しさをもっていた。

 だが、杉田屋の跡取りは幸太に決まり、失意の庄吉は上 方へ修行に旅立つ。別れ際、「一人前になって帰るまで待っ ていてくれ」と、おせんに言い、「待っているわ…」と、咄嗟 に答えたそのひと言が、おせんの運命を深く左右してゆく。

 その後、杉田屋からおせんを幸太の嫁にほしいと言って きたが、杉田屋との過去のいきさつから祖父の源六は断っ てしまう。

 「間もなく源六が卒中で倒れる。そうしたある日、江戸は 大火事に見舞われる。火の手は、おせんと源六の家にも 迫ってきて……。

公演ちらしより


感想文(前回の公演より)

舞台写真

●山本周五郎さんがご自分の体験されたことをもとに作品を書かれたとのことで、舞台にもその様が良く表れていました。
 今も昔も市井で暮らす者は、「災害と貧困に人生を狂わされ、つらい生活の中に小さな幸せを見つける。この物語に登場する おせん・おもん・幸太・庄吉たちも、それぞれが普通のささやかな幸せを夢見ていたはず……。どの人生にも「自分ならどうしただろう」と深く考えさせられるものがある。

●「ひと言」の大切さをあらためて考えさせられた。人間のみが獲得した「言葉」。いっときの心の高ぶりから発したであろう「待っているわ」のひと言でおせんは自らを縛ってしまった。 言葉は人の心を、ほんのひと言で操ることができるということであろう。権二郎は、人のウワサに尾ひれをつけて吹聴し長屋の面々に手の平をかえしたように見下す。一方、朴訥な語りでじんわりと情けを感じる源六のひと言もある。
 17才の心もとない純なおせんは、数々の苦難にみまわれながらも真実にたどり着く。おもんは何不自由ない暮らしからどん底の生活をしいられても、誇りは捨てず気持ちは明るく振る舞う。助けあう二人の姿になぜかジーンとさせられた。

公演ちらしより


キャスト

今村文美 浜名実貴 渡会元之 中嶋宏太郎
今村文美 浜名実貴 渡会元之 中嶋宏太郎
おせん おもん 幸太 庄吉
西川かずこ 小林祥子 横澤寛美 早瀬栄之丞 上滝啓太郎 新村宋二郎 玉浦有之祐
西川かずこ 小林祥子 横澤寛美 早瀬栄之丞 上滝啓太郎 新村宋二郎 玉浦有之祐
おみつ・おたか おかん おきみ 権二郎 久造 友助 弥助
             
有田佳代 嵐市太郎 和田優樹 志村智雄 津田恵一 武井茂 田中世津子
有田佳代 嵐市太郎 和田優樹 志村智雄 津田恵一 武井茂 田中世津子
おらく・おうめ 昌吉 清七 勘十 源六 松造 お常

スタッフ

原作:山本周五郎
脚色:田島栄 演出:十島英明
装置:佐藤琢人 照明:寺田義雄 音楽:越瑳知子
音楽リメイク:栗木健 効果:田村悳 演出助手:小野文隆
題字:朱海慶


上演予定

 鳴門市文化会館

 2018年9月22日(土) 夜6:30~

 上演時間 約2時間45分(休憩15分含む) 

  ※約250台の無料駐車場あり

 あわぎんホール

 9月20日(木) 夜6:30~

 9月21日(金) 昼1:30~

 (徳島市民劇場)


E-mailでのお問い合わせは、         鳴門市民劇場ホームページ
nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
まで。