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真夜中の太陽

劇団民藝公演

鳴門市民劇場2016年1月25日例会 感想集

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鳴門例会カーテンコール

若い時は 何気なく過ごして来ましたが、今思えば『若い』というだけで本当に素晴らしく、美しい。その未来ある尊い命を他人が奪うことなどあってはならない、と強く思いました。

曲も歌声も とてもすばらしく もう一度聞いてみたい。命を失った人は どういう気持ちなのかーー。初めて考えることができた。私たちは、命を失った人たちの分も明るく元気に生きることが、大切ではないかと思った。

一人一人の、せりふも歌声も心の底まで響き渡りました。

同年代の日色ともゑさん。色が白くきれいな80歳代のおばあちゃん役を演じているのを最前列のいい席でみえました。クラスメートの若い群像の姿は、戦争がなかったらどんな人生をそれぞれが送っていたのかと想像する。

日色さんの若々しくて可愛らしくもよく通った声に驚きました。さすがの演技力ですね。女生徒達のくったくのない明るさと戦争の怖さが対比され、最後の歌は、感動的でした。

寒い時期に体が冷えきったが、ほんわかーっと暖かくなるような、心が豊かになるような舞台でした。戦争というイメージは全くなく、生き残ったことを悔いながら今生きていることに自責の念をどうすることも出来ない思いが伝わってきました。日色ともえさんの上品な柔和な振る舞いにいやされるひとときでした。話し言葉の美しさに感動しました。

昨年の11月の例会より入会して2回目の参加者です。
  宝塚の友人が 市民劇場のお世話をされていて、知っていたのですが、鳴門の知人にお誘いを受けて入会しました。映画も好きで、一人でも鑑賞していますが、生の劇場は、直接目の前で観れて感激度が違います。今回は、戦争がテーマで重い内容ですが、私は、終戦の年に生まれて、戦争の話を聞いて育ったもの(父が 傷病軍人)には、内容が心に響きました。改めて日本の平和に感謝です。若い人達のはりのある言葉、動き、又、日色ともゑさんの落ち着きのある動きに感動しました。けっこう笑いもあり楽しめ、よかったです。

ハツエさんが亡くなったので、みんなに会えて、合唱もできたのですね。よかったです。  

劇の内容とは 関係ありませんが 連続のクリアの記録が継続されてほっとしました。
  前回の例会とは,逆に 今回の例会は 女優さんが多く出演されていて、楽しく観られました。戦争中にも青春はあったんだなと思いました。音楽が耳に残っています。

戦争をしていた時代、ほんの一瞬で生死を分けることになるなんて、そして、生きたくても生きられない人がいたなんて、今の平和な時代には考えられないことですよね。本当は、悲しいお話なのに、舞台の上の女学生たちは、はつらつと元気で、見ている私達も、その元気をいただきました。そして最後には、涙が出てしまう、そんな素晴らしいお話でした。

過去の戦争も、今現在やっている戦争も、これからしようとしている戦争も、絶対してはダメ!こんなに若い命がうばわれ、夢も希望もなくなる。こんなかなしいことは、絶対に起こしてはいけません、と強く思いました。

全一幕の劇は・・・・・、
  最後にじわーっと涙が。でも、その涙の意味がよくわからない。やはり、芝居は観客それぞれの人生のフィルターで観るものなんだろう。
  女学生の群像劇でもないし 単なる戦争反対劇でもない。
  むしろ「真夜中の太陽」という歌の力を感じた。
  演出家の勝利かな♪     

最初は主人公の立場がよくわからず「???」でしたが、 気がつくと引き込まれていて、最後は大泣きしそうでした。

短いお芝居でしたが、伝わるものがあり、良かったです。

ハツエさんが、生徒達にあやまっている時、皆が色んな質問をして、楽しそうにしているのを見て、なんだか涙が止まりませんでした。戦争はとても酷いものですね。

学生の時、谷山浩子さんの音楽が大好きでした。その楽曲と今また再会し、こんなすてきな物語になったことが、とてもうれしかったです。

鳴門例会カーテンコール

戦時下という重く抑圧された環境の中でも、現代の少女達と変わらない、好きな事、おしゃれ、恋でおしゃべりを楽しむ姿に胸が熱くなりました。歌詞のように、生きることにまっすぐで輝いていた少女達の合唱は、明るく、力強く、素敵でした。
  日色ともゑさんの老女の衣装であるのにもかかわらず、違和感なく、少女に見えてしまう演技もすばらしかったです。観ることができて良かったと思う舞台でした。

日色ともゑさんの若々しい演技、回想録での若い出演者とのシーン"真夜中の太陽" の歌声が響き渡り良かったです。

戦争のみにくさと、女学生達の純粋さが対比して、きわだっていたように感じた。

若い女学生達が、現代のハツエに、口々にたずねることは 彼女たちが生きて、あれもしたい、これもしたいと思ったであろうことばかりでした。そのにぎやかな語らいが、彼女らの無念さとして 私の胸に迫ってきて、泣けて、泣けてしかたなかったです。彼女らが ハツラツとして明るければ、明るいほど、心残り、無念さ、戦争への怒り、命の尊さがひしひしと伝わってきました。
  そして、「真夜中の太陽」の歌声が 美しく、「生きろ、私の命。生きろ、みんなの命」と歌っているようでした。谷山浩子の歌うこの歌もいいのですが、こうして劇中で、合唱によって歌われると、胸に迫ってきました。改めてこの歌の素晴らしさを感じた。
  日色ともゑさんの良く通る、はっきりとしたせりふも印象的で、かわいいおばあちゃん、それでいて、つらい過去を背負い、思い残しの日々を生きてきたであろう女性をみごとに演じておられました。若い女優さんたちも、生き生きと演じていて、作品世界をしっかり描き出していました。
  劇団民藝は、いつも心に残る、社会や生き方について考えさせてくれる作品を届けてくれる大好きな劇団です。

日色ともゑさんは、私とはほぼ同世代ですが、私が学生時代の頃から 映画等にも出られて、大活躍されていました。今回の演劇でも、戦争で一人生き残った女学生のハツエを、よくとおる声で感情豊かに演じられており、さすがベテラン女優だと思いました。戦時下の女学生を演じる若い女優さんたちの演技も はつらつとしていて良かったです。戦争の悲惨さが、心に染み透っていく公演でした。

今回の公演には、休憩時間がなかったため、最初から最後まで気持ちが途切れることなく、演技されてる時代に入り込んだまま、ラストシーンの歌声を涙、涙で迎えました。
ま まっすぐで汚れを知らない夢多き乙女たちが、
よ 世の中をひがむことも 疎むことも 恨むこともなく
な 仲良く、楽しく、そして元気に 生きていました。
か かれんで 楽しそうな雰囲気。でも実は 戦時下。
の のんきに生きているように見えて、あちこちで
た たくさんの人の命が 奪われていました。
い いっぱいしたいことがあったでしょうねえ。
よ 喜びも悲しみも、経験したかったでしょうねえ。
う 歌。今まさに歌わんとしたときに起こった悲劇。
  戦争を知らない私たちの世代に伝えたいたくさんの思いが込められた劇でした。命には限りがあることを今一度思い起こし、今いる家族を、友だちを大事にし、笑顔を忘れることなく生きようと改めて思わせていただきました。「ありがとうございました」

つかれて 少し眠ってしまったので、全部は見ていませんが、やはり、生の音楽(歌・ピアノ)の入っている演劇は好きだなあと思いました。戦争中の苦しいあの力強い歌、戦争中の中でも生きる力を感じた。 

女学生。歌声でホットしました。

戦争当事者ゆえの女学生達の、不安と夢と希望の大きさか。
  切々と力一杯の演技から伝わってきました。生かされている意味とたいせつさを今一度教えてもらった気持ちです。
  劇団民藝の冊子も読み、民藝の方々の意気込みも良く感じられた。

日色様は、昔テレビで拝見したころと変わらずに 清楚な雰囲気でした。握手もでき、お話しもでき、夢のような時間でした。ありがとうございました。

劇団民藝のみなさん、鳴門公演ありがとうございました。大雪でやきもきしましたが、無事に終了です。
  解説にもあるように、大変不思議な物語でした。それでいて、戦争の悲惨さを感じさせる作品でした。特に胸に響いたのは、防空壕に避難しながら亡くなった11人の女学生達の未来でした。劇中で、生きていれば夢見たことの質問の数々でした。無邪気な女学生を演出しながらも悲しみを誘う場面で、胸が痛くなる思いでした。また、劇中、ハツエさんがつぶやく言葉に「死なずに生きることが心の重荷になる。」厳しい人生を送ってきたと思います。
  これから先、数多くの不幸を生む戦争を、起こさないように、起こさせないように、私達は努力せねばならないと思いました。
  日色ともゑさんは、清楚な感じで、若いころテレビで拝見したままの容貌でした。後の懇親会でも、お会いでき、そしてお話もでき夢のような1日でした。

鳴門例会カーテンコール
鳴門例会カーテンコール写真は劇団の許可を得て鳴門市民劇場Webページ作成委員が撮影しています。

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