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をんな善哉

劇団青年座

鳴門市民劇場2015年1月20日例会 感想集

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鳴門例会カーテンコール

四季の移り変わりを、照明や音響、役者さんの衣装や小道具で上手く表現されていて、時の流れを感じることができました。そして、何より高畑さんからパワーをいただき「私もがんばろう。」という気になりました。人と人とのつながりを目の当たりにし、あたたかい気持ちにさせて下さった、すばらしい作品だったと思います。

現在の所で、友や隣人に頼られ、きずなを深め、仕事や生き方は前向きに、新しいことも取り入れる。そうすればシャッター商店街もなくなるだろう。

とても面白かったです。主人公はそのまんま!高畑さんの様に感じられました。内容も素晴らしかったですが、特に、高畑さんのよく通る声にも、素晴らしいと思いました。又、鳴門市民劇場に来て欲しいです。

やはり「高畑淳子」さんは、鳴門の会員としては、とても身近に感じられます。
  今回の体当たりの演技が とても良かったです。菓子職人役の「名取幸政」さんの演技も渋い魅力がありました。出演者の個々の特性が感じられた舞台だと思いました。

不器用な自分と重ねながら拝見しました。

少々オーバーに感じられる高畑淳子さんの演技も、当時の舞台装置に上手く溶け込んでいました。日常ありうる平凡な出来事も何時ものパワーあふれる高畑さんの表現力で、魅力あるお芝居になっていたと思いました。又時々出てくる「善哉」も全体のアクセントになり大変よい構成だと面白く楽しく観ました。

時折聞こえる鳩の声が懐かしく、楽しいホームドラマでした。各々皆様の熱演もすばらしかった。それにしても繁さんのぜんざい食べてみたかったなあ!

「をんな善哉」楽しくあっという間の2時間30分でした。人それぞれの人生、生き方も違えば価値観も違う。心の葛藤、人生の生き様等、何か自分自身が劇中に参加しているように感じながら観劇しました。今回、席が舞台に近く、楽しみにしていた最後のカーテンコールの時「受賞おめでとう」の看板を掲げた為、出演者が見えなくなり、心のこもった拍手を送ることが出来なかった。とても楽しかったお芝居だったのに、残念なカーテンコールです。

第100回記念例会にふさわしく、本当にすばらしい作品だったと思います。
  高畑さんをはじめ役者さん全員が役にはまっていて見ている方も時間を忘れ、見入ってしまいました。笑えて泣けて本当におもしろかったです。ありがとうございました。

久し振りに、カラカラと大きな口を開けて,笑って、そして最後には、ほろっと涙がこぼれる心地よい時間でした。私達も皆、歳を重ねていろいろありの日常を送っている訳で、お芝居を通して、何時ものことながら、自分とはまた違う人生の在り様が、心に深く染みてきました。今回、真冬の鳴門駅にて、高畑さんをはじめ、出演者の皆さまを鳴門駅で見送らせていただいて、お元気で、と心より願ってお別れしました。

鳴門例会カーテンコール

和菓子屋を営むちょっと風采の上がらない50代「をんな」が、様々な問題に立ち向かって行くうちにどんどん逞しくなり、見た目も美しくなっていく、「これぞ高畑淳子の真骨頂!」といった迫力の演技には圧倒された。ただ、前評判であまりにも期待過ぎたせいかもしれないが、ストーリー展開には若干もの足りなさを感じた。

「まだまだ捨てたもんじゃない」「何かやれるはず…」は、たいていの場合、妄想だ。だけど「夢を持て!」「(そのまま諦めるのは)もったいないじゃない」(これは諒子さんが澄江さんから再三再四言われた言葉ですねえ)といった“悪魔の言葉”は常に耳元でささやかれ、故に、凡人は四六時中(きっと一生)「私の人生これでいいんだろうか?」と迷い悩むことになる。現に今の私も(期せずして諒子さんとは同世代)若干色々悩み中…。なので、そういうところを切り取れば他人事ではなかったのですが、諒子さんがたどり着いた結論に、何か気持ちが助かった気がしました。悩んだからこそたどり着けた結論、「私の居場所はここ!ここでなんとかする!」そう言って、とっても素敵なオンナになっていった諒子さん。かっこよかった。温かなひとたちに囲まれていることが改めてわかって幸せそうだった。最後の、できたてのお饅頭をみんなでワイワイほうばるシーンは、それこそ何でもない日常の風景なのに、なぜか一番ジンと来ました。他人の目や評価は関係なくて、覚悟・満足・幸せは自分の中にある。それがこれからの自分へのメッセージになりました。
  でも…50歳過ぎのオンナがみんなあんな風に“オンナ”を捨てたくないなんて言って若くカッコイイ男子にチョッカイ出すわけじゃないですよ!(笑)。

キャストの年齢幅が広く、大勢いらっしゃって、さすがの劇団青年座と思いました。 (単に私でも名前を知っている劇団というレベルの話ですが)
  高畑さんの変身ぶりやお芝居はまさに予想どおりで、楽しませて頂きました。あと特に印象深かったのが、菓子職人を演じた名取さんです。セリフ回しに下町の職人気質が良く出ていましたし、泣いた後の高畑さんの顔を見上げたまなざしがなんとも言えず、じーんと来ました。地味ですが彼のような脇役が、芝居を「嘘」にしないんだなあと、実感した次第です。

恋愛や他の人との交流を通してコメディータッチの劇でした。
  場面転換が無かったのが良いです。それは、私はシンプルな舞台が好きだからです。幕間の「花のワルツ」も素敵でした。
  とにかく泣き笑いさせていただきました。良い舞台でした。

ほのぼのとしたストーリー展開としっかりした演技、素晴らしかった。12例会連続クリアの朗報と熱気、プラス、ロビー交流会での役者さんとの親近感 運サ担当サークルの司会、進行など どれをとっても感激、感動でした。感謝!

登場人物が多く、それぞれの役者さんの個性が光っていてよかったと思いますし、ホームドラマ的なところがホッコリした気分になり楽しめました。
  全体を通して、心に響いた言葉が二つあり、またラッキーだったことがひとつありました。心に響いた言葉の一つ目は、お芝居の最後の方の繁さんの台詞で「こういう生き方しかできないんだ」という言葉です。これは、自分自身でよく思います(いや、思おうとしているといった方が正確かもしれません)。きっと、誰しもそうなのかも知れませんが、「自分にはもっと違った生き方があったんじゃないか?」とか「違う生き方をしていたらどうだったんだろうか?」とか考える・・・。でもやっぱり「こういう生き方しかできないんだ!」と納得しようとする自分がいる。たとえお芝居の台詞であったとしても、「こういう生き方しかできないんだ」と言い切られると、自分もきっとそうなんだと妙に納得できたような・・・、感覚となり爽快感を味わえた気がしました。「こういう生き方しかできないんだ」、言い換えれば「自分には、こういう生き方がふさわしいんだ」と思って、現状を精一杯生きることが大事なのかもわかりませんね
  心に響いた言葉の二つ目は、ロビー交流会の時に、ソーラーの会社の社長役をされていた方が「毎朝起きたら、今日はみなさんの前で演技ができるだろうか?」と思うとの話を伺いました。言い換えれば「今日も皆様の前で、いい演技(納得のいく演技)ができるだろうか」というお気持ちだと推察しました。
  確か35年くらい役者をやっていらっしゃるとのことだったと思いますが、そんな方でも、毎日そう思うことにびっくりしました。それだけ、毎回のお芝居に緊張感を持ち、最高の演技をしたいとのお気持ちの表れだと思い、脱帽しました。表現者(役者、音楽家、etc.)とは、なかなか大変な職業ですね。
  最後に、ラッキーだったことは、今回花束贈呈の役割を与えていただいたのですが、なんと全くの偶然ですが、お渡しする相手が主役の高畑淳子さんでした。花束贈呈は10人でしたので、10分の1の確率です。くじ引きの当たりを引いたような気持ちで幸せな気分になりました。蛇足ですが、花束贈呈の仕方については、休憩時間に劇団の方から説明があったのですが、「花束贈呈のために前に出た時には、自分が花束を渡す相手(役者さん)だけ見てください、他の人はみないでください」との説明を受けました。なぜなら役者さんが誰から花束を受け取ったらいいのかわからなくなるとのことでした。この説明もなるほど!と思い、心に残りました。

「大変面白かった」の三重マルです。高畑淳子さんの最初の出番は、髪の毛を一つに結んで、スッキリと和菓子屋の女将さん、悩みを持って生きている時の髪の乱れ、恋をして美しく変身していく様子。自分と同じ歳の高畑さんに自分を乗っけて、応援してました。不倫にならなかったのは正解でした。高畑淳子さんは、自然体で素敵な人ですね。気になることが。劇の中で、お茶を飲んでいたけど、善哉も実際に食べてたのかな?

高畑淳子さんをはじめとした青年座の方々のかけあいがとても自然で、自分の側にいそうな人たちが、生き生きと過ごす様は見ていて楽しかった。うまくいかない現実に対する落胆を取り繕って裏で泣いたり、手に入るレベルの幸せに夢見て喜んだり、自分にも覚えがある感情には、見ていて胸が痛くなった。          
  さて、物語のラストで諒子が悩んで一人で決めあぐねたように、世の中には正解のない選択肢があると思う。ソーラーパネルを設置するショッピングモールが、下町開発計画に絡んでいなければ諒子の道は大きく変わったろうし、澄江の生き方も評価されるべきだろう。ただ、涼子は自分の過去の栄光にすがって、今と真剣に向き合わなかった。「がんこじじい」を笑えない状態だったわけである。物語の終盤、半ばパニックを起こしながらもその不安を表に出し、最後には向き合う勇気を持てたところに、諒子の格好良さがある。
  また、不勉強なことにタイトルの「をんな善哉」の元ネタと思われる「夫婦善哉」をよく知らず、慣用句か何かと思って調べてみたのだが、元々は大阪の名物ぜんざい屋の名前であり、ひいてはそれを登場させた同名の小説であった。作者の織田作之助は、大阪下町のユーモアの象徴として出したという。それならば、この劇の善哉も、シゲさんのような下町の象徴と見るべきだろう。同時に、こんがらがったときには甘いものでも食べて落ちついて考えればいい、というメッセージにも感じた。

高畑さんの演技に引き込まれました。観おわった後は心がほっこりあたたかくなりました。無性に「ぜんざい」が食べたくなり、スーパーでカップぜんざいを買いました(笑)。

今回の舞台はこれが本当の演劇だと思わんばかりの内容でした。細かい点までリアリティを追求したお手本のような舞台でした。テレビ、映画では合成したり一部変えたり出来ますが、舞台はごまかしが出来ないです。見る側と見られる側と一対一の真剣勝負なんですね。いままで何回か演劇をみてきましたが、手抜きがあったりごまかしがあったりしたものもあったとのではないかと感じてました。しかし今回の演劇で「これがほんまの舞台なんですよ」と教えていただきました。
  内容も面白く最新の流行語も取り入れ本当に愉しかったです。高畑さんの人柄が出ていました、さすが四国出身の人間じゃ、讃岐の人間じゃ!まじめさがにじみでてました。ちなみに私も高畑さんと同じ同郷人ですので誇りに思います。舞台で食べていたぜんざい、和菓子、私も食べたかったです。本当に美味しそうでした。花火もびっくりしました。そして今回初めて舞台の後片付けをしました。大変参考になり夢中になりました。次回高畑淳子さんの舞台を又観てみてみたいです。

人生で初めて本格的な演劇を鑑賞させて頂きましたが、TVで見るのとは全く異なる役者さんの最初から最後まで見入ってしまいました。

やはり高畑さんの演技力は、抜群ですね。セリフも感情の伝わりもはっきりしていて、すばらしかったです。楽しかったし、甘いものがとても食べたくなった程です。お供にしょっぱい塩こぶをつまむ様な筋運びも良かったです。又公演に来てほしいです。

芝居よりも搬出が印象的でした。こういえば青年座の皆さんは怒られるかもしれませんが、そうではありません。舞台では見ることができない裏方の皆さんの仕事ぶりやお顔を拝見できました。つい「なにを勉強したらこんな仕事ができるようになるのですか」と声をかけてしまいました。音響のひとでしたが、「一応、専門学校に行きました」でした。
  舞台でぜんざいを食べるシーンがたびたびありましたが、役者の皆さん、落語ほど食べるしぐさが強調されていませんでしたので、私は絶対に本物を食べていると思いました。搬出のときにぜんざいのお椀のふたをとると、やはりぜんざいの跡形がありました。
  舞台に出てくる、鳩の鳴き声が聞こえるコミュニティを頭に描くことができませんでした。どんな界隈なのでしょうね。わからないところがいいのかも知れません。

視聴覚だけでなく、臭覚にも訴える演出がすごく良かったです。農家だと80歳でも「現役」で、50代だと「若者」なので年齢設定に違和感がありましたが(笑)

輪番により席は二階席だったが、よく声は聞こえたので、話の筋はしっかりつかめた。何より、高畑さんの魅力あふれた劇だった。舞台装置も昭和の風情が感じられるものだった。諒子と澄江の2人の女性の生き方が感じられた。商店街が変わるということになり、街を守ろうとする人々の思いも感じられた。

高畑さんの舞台をとても楽しみにしていました。期待通り、とてもおもしろく、引き込まれるように観ていました。一緒に行った主人と、「やっぱり高畑さん うまいな〜」と興奮冷めやらず、家に帰った主人は、インターネットで高畑さんの事を調べていたようでした。
  私は同世代として、共感をおぼえ、元気をもらえました。  

期待通り、楽しくおもしろくあっという間の2時間一寸でした。高畑さんは演じているのでなく 素のままで、おもわず笑ってしまいました。皆さん言葉がはっきり、テンポ良く、思った通り大変良かったです。

どの役者さんも大変上手で、舞台にひきこまれて、集中して入りこむことができました。話の内容も考えさせられる内容で、良かったです。レンズを通さない「生」の良さを体感できました。

高畑さんをはじめ 各俳優さんが個性的で、重厚で、かつ、おもしろい演劇を観ることができました。菓子職人の「前田繁男」を演じる名取さんの渋い演技がよかったです。

諒子が、活躍することができ栄達を望める道がありながら、その道を選ばず、弱い者たちとともに地味なつつましい生き方の道を選択したことに、強い人間味を感じ共感して心温まる思いがしたが、現実問題としてみたとき、はたしてそれで幸せになれるのだろうか、和菓子屋をいつまで続けられるだろうかと、疑問も感じた。でも、心温まる人情喜劇として十分楽しませてもらった。
  明るく元気な演技は、いつもの高畑淳子のイメージそのものであったが、非常にまじめに演技してるな、という印象を強く受け、新鮮な思いがした。

ユーモア有り、セリフもはっきりと非常に、楽しく良かった。

生の高畑淳子さんのお芝居を観ることができて大感激。揺れ動く女心を見事に演じているところはさすがです。また、要所要所に、“ぜんざい”が出てくるところも心憎い演出だと思いました。コミカルな場面もあり、最後まで楽しく観劇できました。「をんな善哉」とは 「素晴らしい女」という意味。少しでも諒子さんの生き方に近づきたいです。

鳴門例会カーテンコール
鳴門例会カーテンコール写真は劇団の許可を得て鳴門市民劇場Webページ作成委員が撮影しています。

E-mailでのお問い合わせは、         鳴門市民劇場ホームページ
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