趣旨 :「若い人たちに演劇の楽しさをわかってもらおう!!」と色々な企画を実施してきました。
今回は「ミュージカル[ミラクル]を観て演劇の楽しさをわかってもらう」ことになりました。
観劇方法: 入会ではありません。今回に限り、下記料金で観劇していただけます。
会員の家族の小学生・中学生 800円
高校生(会員の家族以外でもOK) 800円
申込締切:2005年6月19日
今すぐ ここへ アクセス!!
作者の言葉 | 物語 | 他サイトによる紹介 |
配役 | スタッフ | 上演予定 |
心にミラクル
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奇跡はどこで起こるものだと思いますか。
誰もが奇跡が自分に起こるのを待っています。何かいいこと起こらないかな、と いつも他力に期待して生きています。それが悪いことだとはいいません。そう願わざるをえ ないほど、世の中は冷たく厳しいものです。 現実という言葉の持つ威圧感におそれを抱きながら、私達はいつも生きている、のがゲンジツなのです。
しかし私はこう考えます。奇跡とは本来目に見えるものや、どこかから突然プレゼントのようにやってく るものではないです。勿論宝くじのようにぽんとお金が舞い込んでくることもあります。しかし宝くじでどん なに大金が転がり込んでも幸せになるとは限りません。お金がかかわることですから、ぎっとその後いろいろな 問題が振りかかってぎます。 あいつのところには金があるから行こう、と考えるハイエナのような人間を引き寄せてしまう。
しかし本来の奇跡とは、人が生きていることにとても意味のある何かを残し、その人の一生にささやかだが 美しい光を注ぐものなのです。つまり奇跡とは、人間の心の中で起こるものでしょう。奇跡は目に見えるも のではありません。奇跡は河の流れのようなものです。あなたが美しい小川に入ったとします。あなた の足は河の底の土を濁すでしょう。しかし不思議なことにあなたがじっとそこに留まり河の流れを見 つめるなら、その濁りは河の流れが洗い流してくれるのです。心の中の濁った感情や、悩みやく ぐもりを静かに洗い流すようなものが奇跡ではないでしょうか。
そんなもののどこが奇跡なんだ、とお笑いになる人もいるでしょう。しかし奇跡に 高望みをしてはいけません。奇跡とは気がつくことでもあるのです。成長と呼ん でも構わない。ならば大人には起こらないものだな、とお思いの方も多い でしょう。しかし実は社会を背後1こ背負ってる大人こそ、その責任を 持つ立場として、本当はもっともっと成長しなければならない生き 物でもあるはず。謙虚であること、それに誠実であること。 これは大人が一番失ってしまっている問題だと思います。
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私は自分もそうだから、この物語を書きました。いえ、 むしろいつもカッカしては周囲に迷惑を掛けている目分 を戒めるために、この物語を書きました。同じように悩 んでいる全ての人にこの気持ちが届けぱいいな、と 思いながら…
この作品が今度のミュージカルを通して、多くの 人々の心に優しい奇跡の風を起こすことを密かに 期待しているのです。劇場から出ていく 人々の心に小さな奇跡が起こることを。
辻 仁成
公演パンフレットより
物語
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少年『アル』の父『シド』は、ある有名なジャズクラブのピアノ弾きだった。
シドの妻はそのクラブのシンガーで、いつも二人は一緒に演奏をしていたが、 アルを出産したのと同時に命を失ってしまう。シドはその事実を自分自身受け入れられず、 アルには今でもママは生きていると伝えてきた。
「ママは世界中の街で仕事をしていて、雪が降ったら戻ってくるよ」と嘘をついて……。
シドは自分のついた嘘がばれないように冬になると南へ南へと旅をしながら、 ピアノの演奏を続けていた。
ある日、南の街へ移動中に、アルは二人の燕尾服の紳士と目が合う。 その二人はアルにしか見えない幽霊の『ダダ』と『エラソー二』で、アルの母親探しを 手伝うことになった。
ママを探し求めるアル。妻の死を未だに受け入れられず酒に逃げるシド。 そしてシドに好意を持つシンガー『ミナ』。お互いに本当のことを伝えられぬまま、 その南の街に雪が降った……。
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大人になるにつれて見えなくなってしまうものがたくさんある。幾つのものを失ってきた かということでどれだけ大人になれたかを計っているようだ。けれども本当は見えなくな ったものも全く消えて無くなった訳ではない。見えなくても、今そこにあると感じることが 大切なのではないだろうか。
まだ無数の輝きを持っていた頃の自分と出逢うために、今、 自分で起こす「ミラクル」。
公演ちらしより
他サイトによる紹介
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シド | あおい輝彦 |
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ミナ | 平澤由美 |
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エラソーニ | 井上一馬 |
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ダダ | ごんどうけん |
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アル | 小野文子 |
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キキ | 鈴木輝美 |
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紳士 | 佐山陽規 |
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野菜売り | 茂木沙月 |
原作 | 辻 仁成 |
演出 | 菊池 准 |
演出補 | 河田園子 |
脚本・作詞 | 高橋亜子 |
作曲・音楽監督 | 宮川彬良 |
振付 | 大原晶子 |
美術 | 岩井正弘 |
照明 | 塚本 悟 |
照明オペレーター | 森下 泰 ライトシップ |
音響 | 松木哲志 |
音響オペレーター | 本村 実 サウンドクラフト |
衣裳 | 久保田康子 |
歌唱指導・音監助手 | 林 絵理 |
舞台監督 | 岩戸堅一 |
制作 | 廣瀬 稔 |
プロデューサー | 土屋友紀子 |
企画制作 | 株式会社オールスタッフ |
鳴門市文化会館 7月9日(土) 夜6:30〜
上演時間 2時間20分(休憩15分を含む)
※約400台の無料駐車場あり |
徳島市文化センター 7月6日(水) 夜6:30〜 7月7日(木) 夜6:30〜 7月8日(金) 昼1:30〜 |
阿南市市民会館 7月10日(日) 夜6:30〜 |
E-mailでのお問い合わせは 鳴門市民劇場ホームページ nrt-geki@mc.pikara.ne.jp まで。