煙が目にしみる

鳴門市民劇場感想集

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舞台写真

すぐれた演出によるユーモアに満ちた展開の中にほのぼのとした笑いを誘ういろいろな人の温かい心の交流を描き出したすばらしい劇でした。

お芝居とは本当に面白いものを正に実感。笑える時に笑える観客になったかな、涙もちょっぴり、本当に楽しいひとときで、元気になりました。
サークルの人も大好評で、もう一度見たいという人も出た程、大ヒットでした。あんな死に方が出来たらいいのになあ、と思いつつも、ユーモアある表現はすばらしかったです。

加藤健一事務所の公演は2回目です。前回、とてもおもしろくて、すてきで、ストーリーは忘れてしまったのですが、そのいい思い出だけはしっかり覚えていて、今回とても楽しみにしていました。思っていた以上にすばらしい舞台でした。涙を流さないようにするのが大変でした。

自分のおかれた立場と照し合せ、ぐっとくるものがありました。笑いと泣きを体感し、ストレス解消にもなった一時でした。皆、声もよく通り、展開のおもしろさもよく工夫されていた様に思います。

泣いて、笑って、おもしろかった。

涙あり笑いありの1時間半、久しぶりに肩のはらない演劇を楽しんだ。おばあちゃんは中でも観客をとらえ、実に素晴らしい演技に感動しました。

息もつかせぬ芝居運びで、大変おもしろく、悲しく、おかしく、とても良かった。

お葬式という悲しいもので、別の意味で人の心の中が愉快でこっけいなもので楽しかったです。私も二十日ほど前に兄が亡くなり兄の心の中はどうであったか、自分にといかけてみました。

「亡くなった方への思いはかかわった人の数だけあります」という言葉が心に残りました。

泣いたり、笑ったり、芝居の中にひきこまれ、じっくり観劇させてもらいました。いつもは役者さんの声が聞きとりにくいことがあって消化不良気味でしたが、今日はとてもよくわかりよかったです。

人間味がすごく出ていて大変良かったです。
涙を流しながら笑って見ていました。

コミカルでよかった。内容は彼岸にあった題でよかった。
北見さんの着物が左前でなかった。

とっても楽しく見させてもらいました。泣いたり笑ったりほんとうに感動ものでした。
すごく良かったです。

舞台を見ながら、自然と笑いが飛び出してくる。これこそ観劇のダイゴミですね。
とても面白かったし、元気をもらいました。

さくらホールではじめて加藤健一事務所の公演「ラン・フォー・ユア・ワイフ」を見て以来、大のフアンとなり、5回目の観劇です。とても期待していました。期待どおり、いやそれ以上に良いお芝居でした。笑って笑って1時間30分、そして最後にジーンとなりました。
桂ばあちゃんの大活躍。いたこになり、幽霊となった二人の心の声を伝える。こんな別れが出来たらいいなって思いましたが、現実にはありえない事なので、家族や友とは心を開いて、話し合っておかないといけないなって思いました。
開演時のカラフルな蝶の乱舞も素敵でした。女優さんたちがピアノ線につけた蝶を飛んでいるように動かせているんだと聞きました。
終演後のロビー交流会、サイン会も楽しく、良かったです。

斎場という悲しい場所なのに思いっきり笑った。
加藤健一さんのおばあちゃんが元気で、死者の思いを遺族に伝える。最近、身近な人が亡くなったので、死者の思いがわかれば、どんなにいいだろうと思った。亡くなっていった人は、生前言えなかったことをあのように言えて満足しているだろう。おばあちゃんのとぼけた演技が特に光っていた。終演後の交流会やサイン会に参加できてとてもよかった。

観ているうちに芝居の中にいる自分に気がつきました。最後は大声で笑ってしまいました。「よいお芝居は安心して観られる」と思いました。

「煙が目にしみる」は久しぶりに「大変よかった」に○印を入れました。
内容には、先日葬式に出たためか、自分でも不思議に思うくらい納得さされました。舞台装置も立派だし時間も1.5時間で私には最適でした。

前の席で観劇できて、よかったです。

ユーモアがあって、たのしく、うれしく大変良かった。
こんなのが大好きです。
足が痛くてもがんばって来てよかった。

私が鳴門市民劇場に入会したのは確か平成14年だったと記憶しています。以来、20数回くらい、各ジャンルの演劇を観てきました。今回の「煙が目にしみる」は、たいへん面白いよ、と前もって聞かされていましたが、まったくそのとおりでした。この演劇はある意味では過去観た作品中ベスト5に入るくらいのお芝居だったと私は思っています。
まず幕開けから故人の浩介と栄治(幽霊)のユーモアあふれる笑いに引き込まれました。その後も次々と出される笑いと涙で最後まで観客をひきつけ、約1時間半がアッという間に過ぎ去った感じでした。このお芝居は現代のお葬式がコミカルに演出されたものでしたが、この中にあってやはり加藤健一座長のおばあちゃん役は、身のこなしといい、一人二役的なボケとツッコミというか、死者と遺族の橋渡し(話の仲立ち)の中での絶妙な間(マ)のとり方といい、実に見事に演じられ、キラッと光るものが出ていました。また、ほかの出演者の皆様も、全員が各自の役柄を存分に出し切っていて、大変楽しく観させていただきました。
お芝居終了後も、たいへんお疲れの中、会員との交流に心よく応じてくださり、出演者の皆様の「役者の顔と素顔の一面」を見せていただくことができました。すべて楽しく終了、大満足で帰路につきました。今回あらためてファンになりました。
今後も良い作品をもってまた鳴門に来てくださるといいですね。

煙が目にしみた

すごく身近な人が、大切な人が、ある日突然いなくなることなんて…そうでなくても親や家族といつかは別れなくてはならないことだって…今までは想像もしたくなかったし、もっと昔は「ありえない」とすら思っていたかも。でも、なんだか、受け入れられることのように思えてきました。宗教でもオカルトでもなくても、なんかね…姿かたちが見えなくたって気持ちってずっとつながり続けうるんじゃないかと…「あの世」と「この世」の間で…です。もちろん「通訳」をしてくれる桂おばあちゃんがいてくれたらサイコーですけど。
非のうちどころのない「笑わせ方」に加えて、温かな勇気もくれた芝居に感嘆・感謝・感激・何回でも観たいです!!

大笑いしたり、しんみりしたり…
加藤さんの声量に驚きました。

季節柄、正面にどっかと座った満開のサクラの樹と青空の前で繰り広げられる人の世の悲喜劇?たっぷり楽しみました。
また呼んで下さい。

お葬式という重い題材なのに、ユーモアにあふれていて、じわっと感動しました。自分の時も悲しいだけでないお別れがいいなと思いました。

加藤さんの演じる間≠ェとてもよくて、笑ったり、泣いたり、感動しました。
お芝居が終わってもう一度幕が上がった時“鳴門に来てくれてありがとう”と思いました。それくらいすばらしい劇団だったと思います。

お葬式なのにとても面白おかしく笑ってしまった。最後にたくさんの蝶が乱舞するのを見てちょうどお彼岸で帰って来ている霊たちが観劇に来て、たのしそうに踊っているように思えて胸が熱くなり涙がこぼれそうになった。

大変よかったです。
途中から涙が流れて困りました。

後の席だったけれど声もよく聞こえ楽しく観ることが出来ました。

白装束を着た二人の男性の話しから始まった芝居は楽しかったです。

おもしろかったです。
舞台の演出もきれいで良かったです。

過去十年の中で一番と思うくらい良かった。
最初から笑いあり、涙ありで、配役の個性も豊かで良かったです。

たのしかったー。おもしろかったー。
こういう作品を、劇をナマで見たことのない人たちに何とか観てもらって「劇ってこんなにたのしいモノ」と知ってもらう手だてはないんだろうか!!切にそう感じました。

演技派、加藤健一のお婆さんは最高でした。
本当はお葬式がテーマなので暗い悲しい舞台のはずだが思いがけず、いつの間にか笑ってしまう楽しいドラマでした。

当番なので、はりきって搬入に参加しました。大きな桜の木をたくさん運んでどんな舞台か、ワクワク。みごとな桜でひと足早いお花見でした!
おばあちゃんのうまさ、葬斎場の人のリアルさ、楽しい観劇でした。

喜劇かと思ったら。ほろりとなってしまっていました。
とてもよかったです。

まず桜の木がとてもきれいで印象的でした。涙しながら笑なんて滅多にない、ほんとうにすばらしい舞台でした。
カトケンさんのお婆さんはさすが演技派、味があってとてもよかったです。
交流会ではまた一段と役者さん達の魅力に触れることが出来ました。
次回の作品がとても楽しみです。

気軽に、楽しんで笑えるお芝居でした。

大変おもしろかった。

死者との会話が出来たら、カトケン演じるおばあちゃんが野々村家と北見家の家族の絆を結び直せることができたように死者と残された者の思いが交錯され、これからの「生」に意味が生まれるように思う。一幕の中に二つの家庭、二人の死者の生き方がしのばれ、今後のふれあいも暗示されカトケンさんはじめ出演者すべての役者さんの演技に乾杯!!
後の交流会もカトケンさんの司会で役者さんの素の部分や父子競演の話しも出てよかったです。
サイン会のカトケンさんの握手も温かったです。

最も悲劇的な場面をさらりと扱って笑わせながら涙を流させるという、作者の視点に驚きました。死者に家族への思いを語らせるという作者の優しさ。残された者への限りない慰めに、生きる力が湧くということ、何か大きなことを学ばせていただきました。

年に2回は観たいですね。

三月例会「煙が目にしみる」は、葬祭場が舞台です。
満開に咲き誇った桜の大きな木の下で、白装束をつけた男が二人死出の旅の挨拶をかわしています。この他人同士の二人の霊が見える桂おばあちゃんと、両家の家族を巻き込んで、話は意外な方向へ展開していきます。
人間最期のお別れのセレモニーなのに、悲しいはずの一日が加藤健一さんの好演技、また他の役者さんの演技力で明るい笑いある、ちょっぴり涙を誘うお芝居でした。
そして大道具さん、裏方さんのテキパキとした指導の元に私たち当番の手伝い方も一緒に、あの大きな舞台セット等々手際よくかたづいてしまいました。裏方に女性の方々も多くいて、力のいる仕事だが、男性に負けず働いていました。やはりプロだと感心しました。
私たちのまわりにも死出の旅から後戻りできたら、言い忘れた言葉もさらりと伝えられるのにと思いました。
お葬式豆知識も勉強になりました。

泣きました。笑いました。楽しかった。パワーアップしました。

最高!

涙あり、笑いありで前評判とおりの劇でした。
大変良かったです。
玄関前の桜も咲いており、久しぶりに自分の時間を楽しめました。

2時間足らずの短い作品でしたが、笑いあり涙ありユーモアありで、とても心温まる作品でした。舞台が葬祭場というのも斬新でしたが、何よりも、人間の死が残された家族の絆を強め、人生に深みを与えてくれるものであることを改めて思い知らされたように思います。皆さんの言う通り、これまでの作品の中でも1、2番に感動的な作品でした。
この作品のせいではないでしょうが、今朝ほど久しぶりに家族四人揃って旅行に出かける夢を見ました。家族揃って記念撮影をしようとカメラを探しているうちに目が覚めてしいました。

加藤健一演じるおばあさんが、おばあさんらしくない加藤健一そのままであったことが新鮮でよかった。

待っていました。
前回もよかったので、どうしても見たいと思っていました。
遊んで稼いで皆さんに感謝してもらって、二十五年頑張った成果でしょう。来年も是非喜びを与えて下さい。

楽しくて、悲しくて、テンポが良くて、笑いながら心にしみて来る温かさ、一時間半が早く過ぎた様に思いました。

「煙が目にしみる」は、テンポよく話が展開し、泣けるところと笑えるところが入り乱れて大変でしたが、大変面白かったと思います。もっとちっちゃくて、優しそうなおばあちゃんだったら、リアルティがありすぎて、泣けてばかりだったかもしれません。そのへんのバランスが絶妙だったと思います。

評判どおり大変面白かったです。舞台は葬祭場の待合室との設定でなんとなくイメージが悪く、そこに殺風景な白装束の男2人が出てきてこれはますます暗い雰囲気だなと思っていたですが、話が少し進んできた時点で、少し認知症気味のおばあさんがあの世とこの世を往来し、亡くなった方が家族に言い残した思いを伝える役目をコミカルなタッチで果たし、我々に笑いとほんの少しの涙を誘い本当に楽しい芝居でした。もうすでに高齢化社会を迎えている現時点において、老人の言うことに耳をそむけるのではなく、真剣に意見を聞くことも必要なことですよと我々への提案かなとも思いました。

桜歌人西行の「願はくは花の下にて春死なむ」になぞえてか、舞台中央の満開の桜、花に魅せられた2人の男の幽霊、遺族にとっては深刻な斎場が笑いのお芝居、考えさせられる事も多かった。
交流会で加藤さんが和服のおばあちゃん役に自分の体の大きいのに気をつかったと言っていましたが、そこがカトケンの演技、小さく見せたすばらしいおばあちゃんだった。

楽しめたお芝居、おバアさん役が特に良かった。時間的にもちょうどよい長さだった。


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nrt-geki@mc.pikara.ne.jp
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