長江─乗合い船−

鳴門市民劇場感想集

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ロビー展
例会当日ロビー展の様子

今年最後の観劇大変良かったです。
方先生と高船長やっと二人幸せになれると思ったのに最後悲しい結末に!

長江―乗合船』大変よかったと思います。ガオ船長の「どんな人も償いきれない罪をしょっている」というセリフ、あまりにも多くの罪をしょっている自分がちょっとだけ救われるような気持ちになりました。

期待していなかった作品だっただけに感動しました。
作品の展開の面白さと言うか、それを一人一人が気持ちを込めて演じてくれて私達をぐいぐい引張って行ってくれた様に思います。正に観劇の楽しさを味わった一夜でした。

十一月二十日、徳島で観劇。
今年一番の出来との感想。
高船長の言葉に、しばし沈思黙考。
『袖ふれ合いは、一〇〇年目。同衾は一〇〇〇年。』夫婦とは、生まれ変わり、死に変わり、輪廻転生して魂の修行をするとの考えがある。さて中国にもそんな考えかたがあるのか?
現代中国事情とはいえ、この人間社会の悩みは共感する。願わくば、終幕を嘘で終ってほしくなかった。

今回の劇は、なぜかわからないくらいに本当に心にしみました。(帰りの駐車場への道で、知らない人達が『今年で一番良かった!』と話しているのを耳にしたので、私だけが特別そう感じたんじゃなくて、お芝居自体が、本当によかったんだなあって思いました。

開演から流れていたピアノが、既に心の琴線に触れまくりっていう感じだったので、先生や船長さんの深みのあるセリフに感じ入っては、いろいろ考えさせられていました。

どこの国でも、いつの時代でも、自分の希望通りには、生きられないものだし、人間関係の難しさは、どこへ行っても付きまとうものだけど、劇中の人たちは、思うようにならない現実にも自分なりに頑張っているからか、セリフが生きているように感じました。
一生懸命生きてきた人生の先輩と、そしてこれから、そう生きようとしている若夫婦。
若夫婦のかけひきから起きた出来事に嘘が重ねられながらも、それを締めくくるのは二人の最後の悲しい嘘。
帰って来た時に伝えればいいと先送りして、届かなかった先生の思いを思うと、『今』を精一杯生きる大切さを痛感します。

役者さんたちも、どこかで会った気がする顔ばかりで、余計に身近に感じたのかもしれません。
いいお芝居を見せていただいて、疲れて固まりかけていた心が柔らかくなった気がします。

難しい内容かと思っていましたが、笑いあり、涙ありと、とても面白く楽しめました。『一番重たいものは何だろう』と自問自答しながら観劇しました。答えは出ませんでした。これからの生活の上で大きな宿題をもらったように思います。自分自身を見直すとてもいい機会でした。出演者のセリフ一言々々に教えられる事が沢山ありました。このお芝居に出会えて本当によかったと思います。
今の今をより良く生きることの大切さを求めて、日々の平凡なことに豊かな想いのしてる自分になれるような気がして、元気をもらいました。

サークルの方々も大満足、好評でした。

実のところ、あまり期待していなかった。地味なお芝居で役者さんもあまり知られていない人達で……と。でも観劇後は感激、感動。「よかったなあ」とサークルの人達とつぶやき合った。人生は乗り合い船、縁ある人達とめぐりあい、こうして平和に観劇の場にいる幸せ感を味わいながら、山田珠真子さん、小高三良さんの演技に脱帽!!地味だったけど感動した。何年か前の『月光の夏』も思い出した。
中国の住宅事情もあの高層ビルの中でこうした面もあったのかと二年前に北京旅行してビルが林立していたことも思い出す。演劇を通して中国の一面を知ることもいいですね。

前半は半分居眠りをしていましたが、ガオ船長が人生を回想する辺りから、俄然引き込まれてしまいました。
ヒトの生き方の原点を考えさせる感動の展開でした。なんとなく、山崎豊子の『大地の子』(NHKドラマ)で陸一心の養父を熱演していた中国人の男優を思い出し、ガオ船長とイメージをダブらせていました。

『観てみないとわからないもんだ』という感想で、意外によかったです。
また、最後に後かたずけのお手伝い?(邪魔をしていた)では芝居とまた違った一面が見え良かったです。

舞台写真1

高船長がバルコニーで方先生に船乗り人生のこと、仕事を始めたときのことから振り返りつつ、目をキラキラさせて少年のように語るシーンが心に残りました。六十才になり七十才になったとき、自分の半生のことをあんな風に自信と愛情をもって熱く語ることができるようになれるかな…そうなりたいな…とふと思った自分はもうそれなりの年令だからでしょうか??でもそんな風になんだか理想的な高齢者として美化されすぎていた高船長が実は大きな大きな罪を背負って生きてきた、ナマミ人間だったって展開は少し安心させられるところもあってよかったと思いました。ただハッピーエンドでよかったのになとそれが最後の小さな不満です。

最後にしっとりちょっと悲しい終わり方で『いい感じ』だったので、少しドタバタが多く、全体的にもっとじっくりと見せてくれてもいいかなと、思いました。

『長江』は良かったです。ただ最初『長江』という題名にこだわり内容がなかなか掴めず、理解しにくかったのですが、港の近くの極ありふれた街での生活を題材に『家族の愛とは、幸せとは、思いやりとは、」を考えさせられたすばらしい内容の演劇でしたね。特に最後の場面で、亡くなっているにもかかわらず、船長さんからの方先生への伝言として花束を渡すリュウさんの思いやりには胸を打たれました。また、本当の幸せは身近な普通の生活の中でのちょっとした思いやり、優しい態度等、たくさんあることを気づかせてくれたすばらしい演劇でしたね。

長江』は大変良い作品でした。クライマックスでは泣けてしまいました。現代日本にそのまま通じる内容でした。
席も良い位置で(いつもこういう訳にはいかないことは解っています)、俳優の方達の表情まで手に取るようにわかり楽しい時間を過ごさせて頂きました。

舞台物はあまり好きではない私ですが、今回のは最後の方は自然と涙が頬を伝いました。
結果として大変良かったと思います。

同じアパートに住む若い夫婦にはかられた方先生と高船長さん、二人はとまどいながら惹かれてゆく。その姿がほほえましく、一緒に暮らしてゆこうと決意するがその時船長さんの突然の死、それをまだ知らない方先生のうれしそうに高船長さんの来るのを待っているのがとてもいじらしく涙がこぼれて来ました。時を大切に今を生きることの大切さを教わりました。

人が幸せを求める時、人としての優しさを失ってほしくない』この短い文を例会ニュースで見つけたとき、長江―乗り合い船はまさしくその言葉どおりでした。何かせつなくって人生のはかなさが出て心の中に熱いものがこみあげて、久しぶりに見応えのある作品でした。

観劇後にあらためていただいた例会ニュースNO39を読み返しました。乗り合い船で袖すり合わすめぐり合わせは百年目の句を何度も読んで味わいました。
頭で理解していても人と人が許し合うことの大切さはなかなか腹におちてくれません。お芝居を見ている間にとっても慰められ、やさしい気持ちになれました。

人生とは、結婚とは、の思いがけない事が起りうる生きざまを素晴らしい熱演振りにとっても感動いたしました。

軽やかな動きで、力いっぱいの演技に感激した。

演じる側と見る側の区別なく会場が一つになっての感想をもちました。とても親しみを感じました。楽しかったです。

ガオ船長が良かった。家族の絆を考えさせられる作品だった。声ははっきり聞こえました。

人は良いことをいくつかするが悪いこともいくつかすると言う、セリフがありましたが、その通り、悪いことをしたのは私だけではなかったんですね。
人の縁は百年に一度、千年に一度。大切にしなければと思いました。

皆さんの熱演に感動しました。
ラスト、ファン先生の笑顔に思わず涙しました。
すばらしい舞台をありがとうございました。

たいへんおもしろかった。

C席でしたがセリフが聞きとり難かった。

ハッピーエンドで終ると思っていましたが意外でした。
面白かったです。

出演者の皆様のすばらしい演技で舞台に引き込まれ、自分の人生と重ね合せ有意義な時間を持つことが出来ました。
大変よかったです。

大変お芝居らしいおもしろいお芝居でした。そして人生の真実がちりばめられています。それぞれの世代のかかえる問題を描き、それぞれの世代の哀歓を描いていました。
ドラマの続きを考えるとき、小さな日常の小さな心のときめきをこそ大切にしたいと思いました。ぬくもりのある思い出が長い人生を支えるのではと…。

とてもよかったです。特に最後は切なかったですね。

役者さんの演技に真実味があり、熱演とあいまって劇の展開がよく理解でき、とてもよかったです。

「イエス」「イエス」「イエース」のラブコールの場面で終わってほしかった。後の10分で高揚していた気分が落ち込んでしまった。甘いと言われるかもしれないが、ハッピーエンドであってほしかった。

久しぶりに感動しました。
有名な役者さんは居なかったが、船長役の名演技に感動しました。
前列だったので役者さんの表情がはっきり見えてよかった。私はたいへんよかったと思います。

長江のお芝居は,セットが一場面のみ、登場人物が六名と少ないのに、驚きと感激をうけました。ベットが置いてある設定のため下着姿で演技する、役者さんにどぎまぎしました。若いという事は、よいものだと思い、観賞しました。やはり演者だ。前向きである。
台詞の内容に、納得するところが、沢山あり、今の学校の授業、夫婦の縁、家を持ちたい願望など、それぞれ身近にある問題であり、中国にかぎらず、日本の巷にある出来事であると思う。
常に思っている、思いやり、協調性、縁あっての交友、本当に大切にしたいものだと、考えさせられました。

中国現代劇ということで、あまり期待していなかったのですが、良い席だったからでしょうか、ことばがはっきり伝わり大変よかったです。

大変よかったです!感動しました。

高船長の声がとてもいい声で舞台に自然に目が行きました。足、腰を少し曲げられての動作もユーモラスで、でも長時間はたいへんだろうな、なんて心の中で思っていました。最後はこうなるだろうなと予想していたとおりでしたが、自然に涙がでてきました。人の心の暖かさを感じさせるいい作品だったと思うのは私だけでしょうか?

舞台写真2

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