はだしのゲン

鳴門市民劇場感想集

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二人

資料とか話しでしか知らなかった原爆の時のようすが、舞台を通して生の迫力で迫ってきました。その中で、元気に力強く生き抜くゲン君の姿に感動しました。

今回は欠席者なしの例会を迎えることができました。一人一人に見のがさないように声かけをした成果とうれしい限りです。ストーリーはよく知られていますが、ミュージカルとして舞台でどう演出されているか、楽しみでしたが期待通り、いろいろ工夫あり、とても良かったと思います。
 テーマも戦争、原爆という重い内容でしたが、主人公ゲンのひた向きな生き方に感動し、あの時代を生きぬいた世代の一人として決して忘れてはならない、語りついでいかなければならないと気持ちを新たにしました。
 終戦の日、もう逃げまわらなくてもいいと八月十五日を何ども書いた小学校一年生のあの日を生々しく思い出しながら観劇しました。このころに、この企画は大変意義があったと舞台にも企画の方にも心から感謝をしています。

大変すばらしかったです。
 歌とおどり、照明などとても効果的で戦争の悲惨さ、命の大切さ、生きていく素晴らしさなど見終わった後、すがすがしい気持ちになりました。
 ありがとうございました。

「はだしのゲン」を観劇して忘れかけていた戦争の悲惨さ や恐怖をあらためて思い出しました。一九四五年(昭和二十年)七月四日徳島市内はB29爆撃で焦土となり、夜半から明け方にかけて逃げまどう人達の姿が今でも忘れられません。広島は原子爆弾が落とされ八月六日は忘れてはならない日となりました。多くの戦死者や建物がこわされただけでなく五十八年余の時が過ぎても被爆後遺症に苦しんでいる人達が多くいる事等、原爆問題を過去のものとして風化しない様次代に伝えて行く事が私たちの役目だと思います。
 ゲンの力強い演技、被爆者の様子、踊りや身振り手振りで物語の光景がよく表わされていて、光、音響効果で原子爆弾の恐さを実感しました。新しい命の誕生が食べ物がなくて死んでいく時のゲンたちの悲しみ、観ていて涙がとまりませんでした。いつの時代にも戦争はいやです。

戦争ものは苦手なのですが、観てよかったと思いました。
 涙が止まりませんでした

今回は本当に新会員さんに声をかけて、よかったと私自身思いました。又、新会員さんも皆さん大変に感激して入会してよかったと言っています。広島の原爆を目のあたりにして今の若い人達にもっともっと見て欲しかったと思いました。
 ミュージカル「はだしのゲン」ありがとう。

泣いたり、笑ったり、ホロリとしたり大変感動しました。
 終演後、役者さんたちがすぐに舞台の片付けをなさっているのにも、また感激しました。

さつまいもが主食の時代、作業ばかりにあけくれた学生生活、空襲といやな記憶がよみがえった劇でした。でも母親とゲン、また弟の演技に涙、涙でした。
 飽食の時代に生きる孫達に見せたくて参加させましたが、ただ、こわかったと言う感想だけでもう一つ教え伝えていかなければと思っています。

私は戦後の生まれで義母の言っていた話しや映像でしか知識がありません。けれど舞台を見ているだけでも悲しく辛い…。見ていても役者の方の熱演がものすごく伝わってきて、今の平和がとてつもなく幸せな事なのだと改めて感じました。いい舞台を見せていただいた事に感謝します。満足に食べる物が無かった当時の人達、また忘れてならないのが、戦争と言うもので命を失った人達の無念の気持ち。本当に悲しくて本当に辛い。

大変よかったです。泣いたり笑ったりで見せていただきました。おせっかいですが、日本中の人と、世界中の人と一緒に見たいと思いました。

素晴らしい舞台でした。
 辛い過去が思い出されて涙が出ましたが、元気なゲンの言動に救われ、どんな境遇にあっても希望を持って前向きに生きて行かなければと思いました。
 現在の平和に慣れてしまった私達は、時々、このような舞台を見て、戦争反対を訴えていかなければいけないと思いました。

会話が聞きとりにくい所がありましたが、心をうつ作品だったと思います。原爆の恐ろしさを音と光で表現した様子は印象深く残っています。その後、被爆した人々の様子を光で写し出された様は何ともあわれで悲しかったです。ゲンの『僕は何もしてやれなかった』の一言は私の心につきささりました。自然と涙が出てきました。本当に観ることができてよかったです。

久しぶりに身体のふるえるのを感じました。

前回に引き続きとても感動的でした。
 とてもよく考えられた舞台効果だと思いました。

平和が一番。戦争のない時代が続いてくれることを祈ります。

すばらしい芝居でした。感動の連続、あっという間の二時間でした。一人でも多くの人に見てもらいたい劇でした。もう一度観たいと会員さんが言ってくれました!

母親を助けて生きるゲンの姿、戦後の物不足の中を明るく活発に生きたゲンの姿にすがすがしいものを感じました。
 広島の原爆で亡くなった人十四万人、長崎では七万人とか。また、爆撃された都市は数知れないという戦争。無差別に人を殺していく戦争が今も絶えないというのはとても悲しい。

後部座席でみた。舞台の上で控え席をおいたりして、舞台全体を使っていないようで大きなホール、舞台では少しやりにくい作品かな、小ホール向きかなと思いました。
 戦争、原爆…とても重いテーマを中心にとらえず[ゲンという少年]を描きたかったのでしょね。
 我が子供達は前でみて感動したように、私も前で観たら、ちょっと違っていたかも…。

ゲンの強く明るい前向きな生き方にエネルギーをいただきました。歌もそれぞれに上手で十二人の表現力に感動しました。

とても良かった。歌も踊りも迫力があった。

田中雅子さんの心を打つ歌声やみなさんの美しく力強い歌声が今も心に残っています。よいお芝居でした。
 戦争を体験していない若い人や学生達に見て貰うとよいと思いました。

一人ひとりの命の重みがずしりと伝わってくるすばらしい舞台でした。生きていたら、それぞれが光り輝いていたであろう無数の尊い命、ラストシーンの一人ひとりにスポットを当てる演出はそれを訴えていました。
 ともすれば重苦しくなりがちな題材をゲンの明るい前向きな生き方を通して展望のある力強い作品に仕上げていました。死んでいったたくさんの人々の願いを、私たちは伝えていく義務があると痛感しました。

投爆直後の悲惨な場面はセリフもなく、それぞれの役者さんの身体表現で構成されていて観ている者のイメージをふくらませるようなところだったと思う。ことばがないだけにとても印象的だった。戦争をしらない若い人に伝えたい作品。

テンポが早くて内容的にもわかりやすく良かったです。
 戦争、原爆という重いテーマなのにゲンのたくましさに救われる思いでした。

今年もあの八月六日、八月九日がもうすぐだ。ピンクの夾竹桃が咲くと、原子爆弾で多くの人が亡くなったあの悲惨な光景が目に浮かぶ。「はだしのゲン」の舞台を目の前で観て、改めて戦争に対する憎しみがこみあげてきた。自分も生後百日で父を戦争にとられ、父は亡くなった。どんな理由をつけても、戦争は許すことができない。必死で元気に生きていくゲンの姿に、自分を重ねていた。戦争を扱った映画を観るのは嫌いな私も、この「はだしのゲン」の舞台には涙が止まらなかった。世界中の人々に、この舞台を観てもらいたい。青麦のように強い心をもって生きていくゲンに大きな大きな拍手を送った。この世から一日も早く戦争=@がなくなることを願いつつ。

姉と

すさまじい原爆投下の場面は、自分も戦争を体験したような衝撃を受けた。強い心と優しい心を持ち合わせたゲンは生き地獄の中でも友達(生まれ変わりの弟)と一緒に、まっすぐに勇敢に生きていった、その姿に大きな感動を覚えた。
 非国民といわれながらも、正しいことは正しいと真実を貫いたゲンのお父さんの生き方は立派だと思った。
 戦争がテーマであるだけに、暗い内容だと思っていたが迫力ある演技、又演出、装置、色々なところに細かい工夫がなされていて、涙と笑いの感動のドラマであった。

前回につづいて涙で終って感動、感動。胸がつまった劇でした。

最後まで息をのんで見つづけました。
 「ゲン」の力強い行動に感動するとともに、戦争を体験した私達はいつまでも世界の平和を願い、命の大切さを後世に語りつがなければと思いました。

原爆の恐ろしさ、むごさ、悲しさを通して戦争の愚かさを改めて考えさせられ、逆境の中でのゲンの元気さに人間の強さを教えられた。
 世界中の人達にこの劇を見てほしいと思いました。

原爆が投下された一瞬会場に大きな音、一面火の海、すばらしい演出に自分が焼跡にたたずんでいる思いでした。ゲンはそんな中、母を助け明るく青麦のようにまっすぐ強い心で生きていく姿に胸に熱いものがこみあげて来ました。
 出演者達の美しい歌声にも感動しました。

あの悲惨な状況下でも前向きで元気に生きていこうとするゲン、人にやさしく思いやりあるゲン、感動しました。
 原爆、戦争、二度とおこしてはなりません。

劇としてもミュージカルとしても中途半端、盛り上がりもなく、面白くなかった。悲惨さも反戦も中途半端。
 ミュージカルにする問題がない。

中沢啓治原作本十巻を事前に読んでいたので脚色はどのようにされているのか興味があった。また、ビデオでの公演の様子を見ていたので、実際の公演ではどうであろうかと、今回は事前学習をして臨んだ。結果は期待以上であった。
 主役二人の役者さんの元気いっぱいの男の子になりきって舞台狭しとの熱演に感動!
 原爆が投下されなかったら、戦争は終結になかなかならなかったという説もあるが、戦争や核兵器利用は許しがたい。悲劇はずっと続いていくのだから…。今、イラクをはじめ世界各地で人と人との争いが起っている。こんな時こそ、この「はだしのゲン」は上演され続け、観つづける価値があると思う。

有名な作品でどんな舞台になるか楽しみにしていましたが、とても良かったです。
 ゲンの明るさがいい。

ゲンの元気さがミュージカルの中から飛び出して来そうな気がいたしました。でもその反面戦争の悲惨さを改めて感じた次第です。若い方々にはぜひ見てもらいたい作品です。地球上から戦争と核兵器の使用をなくす為に。

とっても感動的でした。

予想に反してすばらしい演劇でした。
 それぞれの役に、変身と表現がうまい、歌声もきれいでした。

欠席するにはあまりにももったいないので徳島で観てもらいました。
 戦争のむごさに心がはりさけそうでしたが、その中でこそ光る人間のあたたかさ、すばらしさ。父と母、親と子、隣人の心のふれあいなど、こみあげてくるものがありました。こういう人間信頼のお芝居こそ、今必要なのです。
 感動をありがとう、そしていろいろなお世話にもありがとうございました。

昔、マンガ本で「はだしのゲン」を読んだ(見た)のですが、その時感じた原子爆弾の恐さ、衝撃、それとゲンの子供らしい表情や動き、それから人間愛等のすべてが今日の劇のすべてに表現されていました。マンガそのものが動き出したかのような錯覚にとらわれたほどでした。
 戦争・被爆・生きること等重いテーマ、むずかしい表現を実にわかりやすく、うまく表現できていたと思います。
 又、舞台の片付けを役者さんもすべてがされていてびっくりしました。ほんとに今日はすべてが感動でした。

よかったです。

あの日、日本中がちかったことを今だからこそ、もう一度しっかり思い出さなければいけない…。役者さん方の思いが伝わってきて、感動しました。

戦争の持つ残酷さ、打ちひしがれた人たちがたくましく生き抜いた心情がよく描かれていました。
 すばらしい演出技法、特にラストシーンに感激しました。

入会二回目の例会、初回も感動した作品に出会え、そんなに何度も感動という言葉を用いられるほど、再々よい作品に出会えるのはまれではないかと思っていたのに、今回の「はだしのゲン」も力作だと思いました。限られた舞台空間の中で原爆のおそろしさ、悲惨さを表現する技に感心しました。
 中学生や高校生にたくさん観られるよう、できればいいと思います。よい作品なのでもったいないし。

すばらしい感動をいただきました。
 ワイヤレスの為、音声が時折聞きとりにくいときが有りましたが構成のすばらしさにグングン引きこまれました。
 この戦争の悲劇をいつまでも語りついでいって下さい。

絶対忘れてはならない事なので語り(演じて)つがれていかなければなりません。涙々で見せて頂きました。

ミーム

−ある観劇者の感想から−
 芝居は楽しい。プロの劇団の方に素人がどうのこうのというのはおかしいだろうが今回の表現はとても素敵だった。私の趣味に合っていたという方がいいかな。特に麦。麦になった人がとっても麦らしくすてきだった。物質的な道具立てでなく、人が持つ表現力を上手につかった構成は楽しめた。歌もふつうの台詞よりも自然に聞くことができたし。作っていて演じていて楽しいんじゃないだろうかと感じながら見ていた。また機会があればあの人たちの舞台を見てみたいものだ。

マンガでは読んでいたが、それ以上に戦争の悲惨さ、辛さピカドンを視覚的ではなく音できいたのが、よけいに戦争を感じた様に思う。涙が自然と落ちた。

簡単な舞台なのに表現の豊かさに驚きました。

「はだしのゲン」は涙涙でした。原爆が落ちるシーンは鳥肌が立ちました。戦争というものはやはり想像がつかないのですが、大切な家族を失うことはつらいことだと思いました。つらい状況の中でも優しさを忘れないゲンや母親の生き方に救われました。

不自由な環境の中で貫かれた強い家族愛に感動しました。

知らない話ではない…。特に、先がよめないような意表をつくストーリー展開でもない…。これがたとえばテレビや映画のドラマとして目の前にあったなら、もしかしてこれほど胸に迫るものはなかったかもしれないと思う。舞台だからこそできる、あらゆる手段で、わずか一時間四十五分の間に、心を最高潮に高めてくれた。反戦、平和の祈り、数え切れないメッセージをしょってしまった作品だと思うけれど、そういう狭いところも越えた完成度がなんともさわやかで素晴らしかった。

はだしのゲンは素晴らしいミュージカルだ。あの当時、大学生だった私は広島に派遣されて帰って研究者たちから原爆の恐ろしさを伝え聞いた。劇にあるように、焼かれた皮膚の垂れ下がった人の群れとか、一瞬に焼き尽くされた広島の町の惨状におののいた記憶が蘇った。
 竹やり訓練や空襲警報は経験しているだけに、音や光、舞台から流れる煙の効果まで五感に強く応えた。
 母親のお産の手伝いをしたり、焼跡から父や姉、弟の頭蓋骨を掘り出して呼び掛けるさま、みんな現実であったろう。ゲンが雄々しく未来に向かって立ち上がるとき、元気が湧いた。目に涙の溜まる感激は劇中に何度もおしよせた。
 ゲン役の田中実幸さんの演技は特に素晴らしかった。

「はだしのゲン」は子供の頃マンガを読みましたが、その頃はまだ背景などもよくわからず、小学生の下の子とほぼ同じ程度の受け止め方だった様に思います。今回の劇もストーリーはほとんど原作と変らないと思いますが、子供の頃の何倍も悲しみや怒りを感じました。また同時にあのような悲劇が未だに同じ理論の正当化のもと、引き起こされていることには非常に強い憤りを感じます。でも「ピカ」が落ちる前の一家の生活風景は、いかにも昔の風情が出ていて良かったです。
 下の子にからかわれておりましたが、上の子の涙腺はだいぶ活躍したようです。私の方はもっと大変で、隣に座っている子供の方を向けないまま観劇してました。

存外、さっぱりとした内容でした。
 最後の合唱に感動!
 劇中のセミの声はミンミンゼミでした。場所は広島。八月六日の午前八時過ぎで晴天ならクマゼミの声じゃないかなと制作担当の木山さんご本人に言ってしまいました。汗、汗。
 観客席がシ〜ンと静まりかえっている劇は初めて…でした。みなさんの感想が楽しみです。

原爆の悲惨さを身にしみて感じました。展開の速さに少し救われましたが、戦争について改めて考えさせられました。
 素敵な演出でした。

戦争はどこの国でもしてはいけないことだとあらためて思いました。

時間的に早い終幕でした。それで、劇団の有志の方との交流会に参加しました。植物生態学では、トップが本物なら子分も本物だといわれます。木山さんはじめ、制作担当さん、俳優さん達は、みなさん期待できる方たちでした。
 芝居は生き物−−時代と人々が作るものだと思いました。

ラストの歌声が消え、舞台が暗くなった時、涙があふれてきた。多くの戦争犠牲者への涙、元気よく生きていったゲンの生き方への感動の涙、ともに戦後を生きた幼い日の苦しかった日々への涙、もろもろの思いの混じった涙だった。
 ビデオで見たときに感じなかった感動が舞台にはあった。
 今、戦争を起こそうとしている国の人達に観てもらい、反戦の思いを強く持ってもらいたいと思いました。

私達の中で戦争の恐さ、命の尊さを改めて思い起こす時、不況の折とはいえ、日々の暮しがいかに平和か、そして幸せかを考えさせられ、心から感動する作品でした。
 すばらしい一時を過ごさせて頂きありがとうございました。

浴衣

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