アンネの日記

鳴門市民劇場感想集

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当日終演後

ずっしり心に響く感動を有り難うございました。明るい何の汚れもない、また年端もいかない女の子アンネが自由を迫害され最期は悲惨な結末に終わるという内容は、今まさにイラク戦争の真っ最中の現時点で現実新聞報道されている悲惨な事実とダブってしまい、明るく振る舞っているアンネが一層かわいそうに思えてしかたありませんでした。帰りの車の中で思わず大きな声で戦争反対≠ニ叫んでしまいました。またこの観劇でみんなが平和を考えるキッカケにして頂ければとも思いました。

前のいい席だったので、顔の表情も良く見え、セリフも良く聞こえました。舞台装置にも感心しました。
 豪華キャストにも大満足でした。特にアンネが素晴らしかった。

書くこと、書き残すことってなんて大きな力になるのだろうと思いました。信じられないあの環境の中であれほどに明るく前向きに生きれたことは、もちろんアンネの資質によるところも大きかったのでしょうけれど、気持ちをぶつけていったことで冷静になれたのではないかと思いました。もちろん、残したということの価値は、はかりしれません。今、彼女が生きていたならこの世界をどう思うでしょうか。

アンネが生き生きとして、日色の母親もとても良かった。
 奈良岡さんの声がとても素敵でした。いいお芝居でした。

終演後、固定イスの座部を直していたら床に雨の滴、いえ涙の滴(?)がたくさんありました。いろいろ考えさせられて、最後にほろりときました。内容のあるいい劇でした。今後も演じ続けて下さい。アンネと同時代人さんへ。

明るく、前向きに生きるアンネに少女の頃思ったアンネ以上に感動しました。人間捨てたものではないなあ。

演劇のすばらしさを実感しました。やはり本物の舞台はすごい!引きつけるように一言々々が胸にどしんとのしかかりました。事実と思うと命の大切さと戦争、否、独裁政治の許されない行為を決して起こさないように、そんな声が舞台から聞こえました。

ごく一握りの権力者のために人生の一番輝いている時期を失ってしまったアンネ。あなたの死を無駄にしないためにも私たちは一日一日を精一杯生きなくてはならないと思いました。

民藝の代表作の一つであり完成された素晴らしい舞台でした。奥にある戦争の悲劇をもう少し感じさせて欲しかったです。

久し振りに奈良岡朋子さんのお芝居が見れる事を楽しみにして来ました。さすが民藝さん、よくこなれていてムダのないお芝居だと思いました。奈良岡さん、日色さん、前に出すぎず、しかも芝居をより立体的にして、さすがだなあーと感動致しました。

最後がどうなって行くのか既に知っていたために、より一層アンネのセリフがせつなかったです。

あの時代の事がよくわかり、大変だったと思い、今、私たちは幸福な時代で感謝しています。

昔(?)読んだ「アンネの日記」再度読み直してみたいと思いました。新しい発見ができそうな気がします。

 自分の生まれ育った時代と場所(国)に感謝し頑張って、前進していきたいです。

悲しい戦争、物音たてないでの生活、なかなか出来ない。その中でいかに楽しく生きる為の知恵、観ていて心が痛む。今の平和な生活に感謝したいですね。

アウシュビッツの収容所で生き残ったある婦人は、アンネについて、
「フランク家の三人の女のうちで一番年のいかないアンネが、最も勇敢で元気がありました。彼女は何時間も続いた収容所の辛い行進中も、しっかりした態度を保ち、泣き言などは言いませんでした。彼女は乏しい食物をいつも母親や姉に分けてやり、お腹がすいている人には、とっておきの小さなパン切れを惜しげなくやりました。彼女は勇気と精神力をもって、あらゆる苦難を耐えしのびました。彼女は立派な子供でした。」
 と言っています。こんなアンネが死んでしまったのです。独裁者の恐ろしさを思わされます。ユダヤ人は人間ではなく、物体のようにガス室で抹消(抹殺ではない)されたのです。
 演劇は隠れ家のプライバシーのない息苦しさの中での生活やアンネが控え目な態度をとらなかったためにおこるさまざまなトラブルを観劇している我々がその場で共に生活しているような錯覚を覚えさせる熱演でした。
 今、イラクで戦争が起こっています。平和な生活が出来る日本のありがたさを痛感した演劇でした。

もしアンネが生きていたら七十四歳とか、作家になる夢をかなえてアンネの「隠れ家」という題の本が出版されていたら、ぜひ読んでみたかった。
 戦争に聖戦ということはありえない。いかなる理由があろうとも戦争はしてはいけないと思いました。

もう一度「アンネの日記」を読み返し、当日を迎えました。あの日記がどんな風に演じられるのだろうか、一四〇〇回を越えての公演て、どんなのだろうかと期待し、奈良岡朋子さんと同年齢のアンネということで、とても身近に感じながら観劇させて頂きました。幸運にも前の席で表情も声もはっきりして、あっという間の感激の二時間でした。

多くのユダヤ人が廃品を処理するように殺された時代背景にそれぞれの生への執念、忍耐、緊張とかすかな望みを持ち続ける人間の強さを余すことなく表現した演技の民藝ならではの作品で、素晴らしいの一語につきます。演者を囲むトークも芝居を厚くする意味でとても良かった。

評価は十点満点で八〜九点。昔、徳島で観たはずなのにストーリーを全く忘れていた。改めて観ると、よくできた内容に感心した。アンネやペーターの思春期の機微を見事にとらえていた。奈良岡さんの『心の旅』を観ていただけに彼女の人生観や役に対する思い、そして劇団の真摯な姿勢がひしひしと伝わってきた。われら地球人類は未だ戦争、殺し合いのステージをクリアできていない。イラク・米英戦争しかり。
 ロビー交流会で俳優さんが話されたように今後も「アンネ」を演じ継いでほしい。役者さんと劇団の未来に乾杯、そして感謝。

イラク戦争が重なり舞台の中に引きこまれてしまいました。アンネの明るさに少し救われましたが戦争の悲惨さに胸が痛みました。世界中の人々に観ていただきたいと思います。

戦争という過酷な運命の渦に巻き込まれたアンネの短い生涯を隠れ家で織り成す三家族(八人)の人間性を感性豊かな彼女の日記によって何十年も世界の人々に語り継がれております。出演の方々も大変良かったと思います。
 現に今,イラクで起きている戦争はいつ我々の身にふりかかるかもしれません。戦争のない平和な世界が来ることを祈らずにはいられませんでした。

イラク戦争と重なり心にせまる思いです。お父さんの最後の言葉「ぼくは恥ずかしい」は心にひびきました。
 あの時代に希望を失わず明るく生きたアンネ、とても素晴らしいです。

大変感動しました。どんなに暗い舞台だろうかと思っていたのに、あの環境の中で明るく健気だった、アンネをすばらしいと思いました。ずっと生きていて欲しかったです。

屋根裏で生活し、いろいろの悩みをかかえながら、明るく(?)家族と接しているのに感心しました。
 しかし、思ったより内容が不満でした。

「アンネの日記」は本で読んでよく知っていても、やはり、命と平和の尊さを強く感じる良いお芝居でした。
 後での、伊藤さん、奈良岡さん、日色さん方の交流会がとても良かったです。じかにお芝居に対する熱意をお伺いすることができて感動しました。

今夜の「アンネの日記」本当によかったです。久しぶりにアンネの純粋な心に酔いしれました。二年間もの屋根裏生活は想像以上だったと思います。戦争が全てをうばったのですネ。

中学生で本に出会い、高校の時映画、その後ミュージカル、今回劇と見ました。今回はイラク戦争と重なった事もあり、戦争に対するやりきれなさが切実に感じられました。

欠席者はゼロです。今回子ども二人を連れて行きました。(高校生と小学生)おもしろかったけどハッピーエンドじゃなかったので、むなしかったと言ってました。
 私は途中で用事があり、ぬけなくてはならなくて残念でした。でも幹事の方たちがお芝居の間中ずっとロビーで市民劇場のためにお仕事をしていて下さったんだと知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

戦場のピアニスト、知覧の特攻平和会館、アンネの日記と続けてみる機会にめぐまれました。多くの若者が一人一人の大事な命が、夢を断たれ、やりたいことをやれずに戦争によってうばわれました。戦争は反対です。

二年間もの長い間せまい屋根裏部屋での息をひそめた暮らしは想像も出来ません。
父親から送られた日記帳に自分の思いをつづりながら明るく生きてゆくアンネの姿に感動し、胸に熱いものがこみあげて来ました。

苦境にあっても少女らしい明るさと人生への希望を失わないアンネの生き方を熱演していた。それだけに、弾圧者ヒトラーへの怒りが込み上げてきた。今しもイラク戦争が行われており、戦争を許してはいけないと心の底から思った。この芝居を観て、アンネの「生きたかった」という無念さを少しでも晴らすためにも何かをしなければ…と強く思う。

アンネ役の方の芝居が、周りのベテランの役者さんの芝居から所々浮いてしまっている感じを受けたのが、残念でした。
 そのことが気になってしまって一歩引いてみてしまいました。
 また予想通り終幕が暗く、やはり、お芝居は楽しいものがよいなと思いました。見終わった後、清々しい気分や、ほっこりとした気分になれたら、また明日から頑張ろうと元気が出るような気がします。

昼間は声も出せず、足音も立てられず、水も流せず、息をひそめた屋根裏部屋での二年間余りの暮らし。そんな極限の中での生活を強いられながらも明るく生きたアンネのあの姿は心に強くやきついた。舞台せましと、自分の思いを訴え、行動に出るアンネに、父母、姉、同居人たちはどれだけ救われたことだろう。感性豊かに生きた少女の思いは今を生きる私たちに生と死≠真剣に考える機会を与えてくれたような気がする。戦争を体験しない世代が多くなっている現在、戦争≠フ悲惨さを一人でも多くの人が語り始めなければならない。父を戦争でなくした私も、これから声を大にして語り続けていきたい。もし、アンネが生きていたら今の世界をどう思うだろうか。

私達サークル「赤とんぼ」は今回五人の新しい仲間を迎え、前から三列目の最良席で観ることが出来、素晴らしい俳優の熱演を肌で感じ、テレビや映画では味わえない舞台劇を堪能いたしました。

観ている自分が舞台にいる様にどきどきしました。
 どんな理由があれ、戦争は絶対に駄目。平和と生きることを大切にしたい。

戦争の恐ろしさ、むなしさ、屋根裏で過ごしたアンネに将来の夢をかなえて、上げたかったと思いました

明るい演出でどこにでもいる多感な少女という感じでしたが、困難な状況を心の中での選り越え、自分や社会を見つめ、高い志を持ったというのが素晴らしいと思いました。と同時に切なく感じました。

文庫本「アンネの日記」(脚本)を読んでいたので、期待度はより高く、文章表現(セリフ、動作)が役者さん、舞台装置、照明効果によって、舞台でどう表現されるのか、ワクワクしていた。
 原作は私も多感な少女時代に読んで共感する部分はたくさんあった。今回はアンネをとりまく大人たちの心理状況とか、ナチスのユダヤ人迫害という社会状況にどう対応しているのか、興味深かった。劇団民藝の財産だけでなく日本の演劇の財産にして、ずっとこれからも上演して欲しい。折りしも、イラク戦争の最中、戦争という人と人との対立、国と国との対立がどれだけ不幸をもたらすか考えさせられる。

明るい太陽の下で気がねなく笑うことができるという、今日の「平和」が数多くの人たちの尊い犠牲の上に成り立っていることを、くり返し伝えてゆかねばならないと感じた。

日記という形で彼女の生きた証を残したアンネはすばらしいジャーナリストです。
 私はこの日記の存在の意味を本当に理解できているのだろうか…。

イラク戦争と重なって、戦争を知らない私にとって戦時下にいる人々の心の様子がわかる気がしました。アンネの日記の中の戦争のために、たくさんのお金を使うのに貧しい人のために使うお金が一文もないのか?世界には食物が余って腐らしている所があるのにどうして餓死しなければならない人がいるのか?とある。なんと悲しい言葉なんだろう。世界の人々がアンネと同じようになぜ?どうして?と疑問をなげかけ、人間どうし助け合い平和に暮らしていける世の中になって欲しい。この舞台がロングランで続いている理由もうなずける。

樫山文枝、日色ともゑを生んだ民藝の上演回数一四〇〇回を越す「アンネの日記」はすばらしいお芝居だった。アンネは私より六歳下で同じ時代を生きている。ホロコーストの恐ろしさを何度も聴かされた私はその象徴とも言えるアンネの日記の暗さを連想し、隠れ家の生活の劇など敢えて観たいと思わなかった。しかし、このたびの観劇は私の考えを一変させた。素晴らしかった。本当に観て良かった。
 アンネ・フランクの花村さやかはアンネの多感な娘の苦しみや明るさをよく演じてたし、ベテランの役者もいい味をだしていた。
 アメリカ留学中の多くのユダヤ人の友人のこと、アムステルダムでオランダ人の友人と話したことなど、「アンネの日記」は時空を超えて色々なことを思い出させてくれた。感謝感激です。

子供の時、いつ見つかるかとドキドキしながらアンネの日記を読んだことを思い出しました。戦争のむごさは今も昔も同じだと思いました。
 アンネ上手でしたね。お父さんも素敵でした。
 夫婦で感激で着てよかったです。

一四〇〇回を越えるロングラン。
 二年余りの屋根裏生活、大変だったと思う。ヒトラー首相の一党独裁政治が多くの人間を犠牲にしたことは許せない。
 三年前ポーランドのアウシュヴィッツ収容所に実際に見学に行き、ガス殺人実験の後を見てゾットした。
 伊藤孝雄さんを始め、五人の最後の座談会とても良かった。 

喜多先生の講演の後だっただけに本当のこの時代の悲惨さがよくわかりました。
 多感なアンネの動きが良く出ていました。よかったです。
 時あたかもイラク戦争の中、考えさせる事の多い例会だったと思います。

先に台本を見せてもらっていたのでセリフが耳の奥で重なり、いつもとは違う観劇でした。
 個性の豊かな俳優陣の見ごたえのある舞台でした。

奈良岡朋子さんや日色ともゑさん、役者さんのそれぞれの味が出ていて場面の中に自然に身をおくように観られました。イラク戦争のことも頭をよぎり、市民の運命を翻弄する戦争の悲惨さ、理不尽さに改めて怒りを覚えました。

大変感動しました。
 私自身ユダヤのホロコーストの記録はもっと勉強したいという願望がありましたが、「アンネの日記」の原作は読んだ経験はありませんでした。先日は娘を連れて居ながら、図らずも大泣きしてしまいました。(恥ずかしながら、最近歳のせい?か、ちょっと涙腺のしまりが悪くなったようなのです)しかし、いつの間にか話に引き込まれてしまう観劇の楽しさも初体験できて非常によかったと思っています。
 この劇を機会にアウシュヴィッツの体験記録を書いた「夜と霧」という本が本棚に眠っていたのを思い出して読み始めました。

決して過去のできごとではない、決して遠い空の下でおこった自分に関係ないできごとでもない…。アンネがあんなにふつうの明るい少女だっただけに、余計にそんなことが身につまされました。ロビー交流会でこの作品がこれほど長きにわたり、上演されていることの意味を役者さんの口から聞くこともでき、すべてを通していい例会だったと思います。

暗くなりがちなのに、明るく生きていこうとする姿がよくでていてよかった。

どんな時も希望を失わず、明るく前向きなアンネ、「奈良岡朋子」さんや「オードリ・ヘップバーン」も同じ歳だということを知り、もし、ナチスに見つかってさえいなければ、どんな人生を送っていたのか、戦争の残酷さをつくづく感じました。一つの作品を通して歴史を学び、命の尊さを教えられ、永遠の平和を願うことが出来る「演劇」ってすばらしいですネ。

当日終演後

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